2017年

7月

03日

東海セミナーが開催されました(講師:宮城大学教授 西川正純 先生)

梅雨空のうっとうしい季節の中、青空に恵まれた6月17日(土)、茨城県東海村の東海村総合福祉センター「絆」に、NPO法人機能性素材研究会より県立宮城大学食産業学部西川教授をお迎えして「機能性素材コンドロイチン硫酸の健康への役割」と題しての講演会が開催されました。
海産物由来素材研究の第一人者である西川先生の講演を楽しみに遠方より大勢の方にお集まりいただき活気ある講演会でした。

健康寿命とは

健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間であり、日常的に介護、介護支援を必要としないで、自立した生活ができる期間のことです。
日本は世界一の長寿国で、平均寿命は延びていますが健康寿命はそれほど長くなく介護生活を受けている期間が長いのが実情です。
健康寿命を延ばすためには、免疫力の維持・強化とロコモティブシンドロームの予防、認知症の予防と生活習慣病の予防をすることが大切です。

ロコモティブシンドロームって、なぁに?

筋肉、関節、骨などの運動器官の障害によって日常生活で人や道具の助けが必要な状態(要介護支援)、またはその一歩手前の状態のこと。
筋力低下・関節痛・骨粗しょう症など運動機能が低下すると日常生活に支障が出てきます。その兆候は、40歳代から始まっています。

介護支援になる原因

介護支援が必要となる一番の原因は関節疾患(腰痛・肩こり・手・足の痛みなど)で、65歳以上の男女において圧倒的に女性に多く、年々患者数は増加しています。
次いで閉経後の女性に多く骨粗しょう症により骨量が減り骨折や転倒しやすくなることです。関節痛を軽減するには病院では薬物治療とヒアルロン酸ナトリウムの注射による治療になってしまいますが、これらには、様々な副作用が懸念されます。
関節症の原因は使い過ぎにより軟骨がすり減っていくことにもあり、副作用のないコンドロイチン硫酸などで維持・予防していく必要があります。

コンドロイチン硫酸とグルコサミンの役割

コンドロイチン硫酸は、グルクロン酸とN-アセチルガラクトサミンからなるムコ多糖類で、ヒトの関節、肋軟骨、目、皮膚、脳に多く含まれ、関節軟骨に原料補給すると共に、炎症時に軟骨細胞・滑膜細胞に作用して軟骨破壊を抑制します。グルコサミンはコンドロイチン硫酸の原料となり軟骨ができていきます。
コンドロイチン硫酸には種類がA(牛・豚)C(サメ軟骨)あり、有名タレントの宣伝している商品はAで、サメ軟骨に多いCと比較するとCに優位性が認められています。弊社のコンドロイチン硫酸はC(サメ軟骨)でサメヒレ軟骨から製造された安心かつ効能のある食品用コンドロイチン硫酸です。
アメリカの臨床試験でコンドロイチンとグルコサミンの併用者の改善率が薬服用者の改善率を上回っていることから、コンドロイチン硫酸とグルコサミンの併用がロコモティブシンドロームの予防、健康寿命を延ばすために役立ちます。

コンドロイチン硫酸の効果

・不定愁訴(自律神経失調症)の軽減

不定愁訴患者へコンドロイチン硫酸の摂取により頭痛・めまい・ふらつき・肩こり・腰痛・倦怠感

・不眠などの症状が80%程度軽減

・潰瘍性大腸炎への効果

ストレスによって、下痢、腹痛、発熱、粘液便を繰り返し発症する原因不明の難病指定の疾患「潰瘍性大腸炎」がコンドロイチン硫酸の摂取により炎症の改善をする

・皮膚の老化防止

コンドロイチン硫酸の摂取により真皮層の成分であるコラーゲン層が厚くなる(ビタミンCはコラーゲンの生成に必須な成分なので一緒に摂ると良い)

・眼機能の作用

コンドロイチン硫酸は角質の水分(76~78%)を保持して透明性を維持し、眼精疲労・老眼・視力低下・白内障に効果がある

・耳機能の作用

コンドロイチン硫酸により、職業性難聴や薬剤性難聴の改善効果がある

・免疫機能調整作用

Th1/Th2バランスが崩れ、花粉症等のアレルギー症状が発生するのを、コンドロイチン硫酸摂取によりTh1/Th2のバランスを改善しⅠ型アレルギーを緩和させる働きがある  

納豆が骨を丈夫にする

骨を強くするのに魚(ビタミンD)は知られていますが、納豆(ビタミンK)の摂取も関係することがわかってきた中、納豆の消費量の少ない西日本では骨粗鬆症の発生率が高く、骨折者も多い、それに対し消費量の多い東日本では骨折者が少ないというデータが出ています。茨城県は「水戸納豆」で有名なだけあり消費量も多いようです。ロコモティブシンドローム対策の骨を丈夫にするために納豆を毎日お召し上がりください。

DHAと生活習慣病

DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は魚にしか含まれておりません。魚介類消費量が多い国は平均寿命が長いというデータがあり、DHAは、血中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、さらに血圧の調整、糖尿病などの生活習慣病に罹かりにくくする働きがあり、注意欠損・多動性障害(ADHD)や認知症の予防効果もあります。また、最近の報告で骨強化作用や関節リュウマチ症状緩和作用も明らかになってきています。

あとがき

大学の授業と各学会や、最近はタコの研究で全国を飛び回っているお忙しいスケジュールの中お越し頂き、恒例のコーヒーブレイクでは、茨城の全国トップの消費や収穫の野菜・魚・果物・お菓子などについて調べてきていただき、クイズ形式で問題を出され和気あいあいと楽しい雰囲気でした。
コンドロイチン硫酸についても、わかりやすいご説明で、今まで愛飲されてきた方も、まだ飲んでなかった方も、健康寿命を延ばすために、これからもスーパーシャークを愛用していきたい、参加してよかったという感想が多く寄せられました。
最後に先生ご自身の健康診断結果表を「見た目と違い何も異常がないんです」とご提示されました。さすが海産物由来素材研究の第一人者!コンドロイチンとDHAの力ですね。見た目からメタボリックシンドロームかな?と思っていたのは、私だけでしょうか。失礼致しました。

 

(文: 芳賀陽子)


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