2017年

2月

10日

特別レポート 2017新年特別講演 『機能性素材の理解と応用~あなたの健康のために~』

去る1月8日(日)静岡県熱海市のハートピア熱海において、NPO法人機能性素材研究会より6名の先生方をお招きして、「機能性素材の理解と応用」~あなたの健康のために=と題して新年特別講演会が開催されました。ここに各先生方の講演内容を要約して報告させて頂きます。

 

萩原 優 先生

NPO法人 機能性素材研究会 理事長 イーハトーヴクリニック医院長

NPO法人機能性素材研究会の理事長萩原先生は、昨年春にご自身の体調を崩した体験談からお話がありました。体の冷えがあり、寝ていても足が冷たく靴下をはいて寝ないと眠れなく、血圧も高くなり、合わせて頭痛もひどく、検査をしても異常はなく、原因がわからなかった。そこで、毎日歩く事・食事に気を付け、ダイエットをしたところ、体の冷えが改善され体調が良くなったそうです。今回はご自身の体験から、どうしたら健康を保てるのかを考えて、「米国の統合医療と精密医療について」と「プラシーボ効果について」のお話をされました。
2015年オバマ大統領が演説の中で、精密医療戦略を打ち立て国民に公表しました。
精密医療は、私達の遺伝子・環境・ライフスタイルの多様性を考慮に入れて予防途中新たなアプローチをし、科学的根拠に基づいて医療をしていこうと提言されています。具体的には遺伝子を分析し、その人に合った一人一人の予防・治療や健康に役立てるような新しい医療です。遺伝子は変えられないと思われていましたが、今は生活習慣や、環境を変える努力により、遺伝子の組み換えができるそうです。遺伝子は次の世代にも受け継がれていくもので、とても大切なもので、ここに焦点を当てこれから発展していく、健康に役立つ分野です。
現在日本において統合医療をしている医者は少なく、西洋医学と補完代替医療にわかれ、補完代替医療の医者が統合医療をしている。アメリカでは、西洋医学の医者が現代医療に基盤を置きながら代替医療をやっていこうという流れになっている。日本でも10年後には、アメリカのように統合医療が増えるだろう!と力強く語れました。
近年心の動きが科学的に解明されてきて、うつ病もMRI検査により扁桃体が小さいなどと解ってきていますが、心と体はつながっているので、自分の体は、食事・運動・睡眠・サプリメントなどにより自分で守ることが一番大切なことです。
プラシーボ効果とは、薬理作用のない物を、患者に「効きますよ」と言って飲んでもらうと30~40%くらい効果が出ます。病は気からというように、『暗示』を受けることで病が治る。また、副作用のない薬を副作用がでると説明を受けて薬を飲むと吐き気や頭痛などの副作用が出ることもあるように、本来の薬の働きよりも暗示による働きが強くなるそうです。ですから私達は心と体が相関しているので自分の体は自分で守り、体の声を聞くことが大切なのです。

 

根津 良幸 先生

ふれあい町田ホスピタル薬剤科 薬剤師

日本では高齢者の定義を変えようという動きがあり、現在65歳以上を高齢者と呼びますが75歳以上を高齢者・65~75歳までを準高齢者・90歳以上を超高齢者と定義づけようとしています。現在日本は健康寿命が世界1位であり高齢者定義を10歳引き上げるような状況になっているのです。
益々健康寿命を延ばしていくには、ストレスのかかりにくい体を作るなど、生体防御作用をしっかりさせていくことが大切です。ストレスがかかると自律神経が乱れ、診断のつきにくい様々な症状が出る自律神経失調症などにかかりやすくなり、病院に行くと薬が処方されますが、向精神薬の乱用が問題になっていて、昨年9月より投薬期間上限が90日から30日に変更になっています。そこで、薬に頼らず副作用のない機能性素材には、LBMのBAPには抗ストレス作用があり、LBMには、加齢・食生活・ストレス・環境要因などによる免疫低下抑制効果もあることから機能性素材の摂取を提唱されました。
また、生活習慣病の代表である高血圧は、色々な自覚症状や検査によってわかります。軽度の方は1剤・重症の方は2剤処方されますが、今は2剤以上を併用している方が多いのです。高血圧も降圧薬の減少と投薬量の減少に機能性素材との併用が望まれます。
最後に先生の88歳のお母様がC型肝炎ですが、LBM・シャーク・バイオソフトを併用しているので肝機能の数値も良くお元気で過ごされているというお話がありました。実際にご自身、ご家族も愛用され、実感されている機能性食品をこれからの健康維持のためにも皆様にも是非摂取されることを強く訴えていました。

 

西川 正純 先生

宮城大学教授

厚生省の健康意識のデータから、男女合わせて健康が良くないという人の割合が、65歳以上は25%・70歳以上は30%占めています。また、内閣府の調査によると、健康食品を利用している消費者は6割で、健康食品を利用する目的には、健康増進・体調の維持・病気の予防・病気の改善などがあり、健康への意識が高いことがわかります。利用者の薬6割は健康食品に概ね満足しているが、4割は期待した効果がなかったと不満がありました。満足感を得るためには、正しい知識、特に効果・効能についての正しい情報を身に付けることが大切です。NPO法人機能性素材研究会では、正しい情報公開をしていますので、安心して利用して頂けます。
先生が、海産物由来の研究をされている中の一つとして、コンドロイチン硫酸があります。
国民生活センターの他社18社の商品を胃の中での溶けやすさ(カプセルや錠剤の崩壊性)に関する調査で、半数以上が胃の中で溶解しない結果が出ています。そのような商品を選ばない知識を当研究会などから学んで欲しいと力説されました。関節液には、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸が含まれているが、加齢などにより減って関節痛が起きるが機能性素材のコンドロイチン硫酸を服用することで、痛みの数値の減少・歩行時間の短縮が顕著に表れています。
またへバーデン結節(指の第一関節が変形し曲がる)のデータもあり、女性に多く右手が多く罹患期間は7年位の方がコンドロイチン硫酸を摂取することで、痛みのスコアが下がっていることから、コンドロイチン硫酸は膝関節だけではなく手の痛みにも効果があります。
中等度以上の痛みの方は、コンドロイチン硫酸とグルコサミンの併用が相乗的に働き改善効果がより高いとされています。
DHA(ドコサヘキサエン酸)も骨を強くするのに必要なものですが、アルツハイマー型認知症の発症リスクも魚を週に何回食べるかで違ってきます。カルシウム、ビタミンDにプラスDHAを摂ることで、生活習慣病の予防・改善効果・認知症の予防効果・骨強化作用があります。
健康寿命を延ばすのに、機能性素材に関する正しい知識を身に付けて上手に利用してください。

 

林 修 先生

女子栄養大学教授

健康を脅かす要因として、高血圧・喫煙・高血糖・肥満などがあり、特に肥満はいろいろな病気の元になり、偏った食生活、運動不足などの生活習慣が関係しています。それともう一つ「腸内細菌」の働きも関係してきます。
腸内フローラの破綻によって、様々な病気に関与していることが解ってきました。それに伴って腸内細菌がどのように変化するか、遺伝子の解析ができるようになってきたことで明らかになってきました。
私たちは微生物と共に進化してきました。ヒトの体を構成する細胞30兆個・遺伝子数は、21000ですが、腸内細菌の遺伝子数合計は440万個でヒトの遺伝子の200倍です。これらが、私たちに必要な、ビタミン合成、短鎖脂肪酸産生、免疫賦活、消化吸収の補助、腸内悪玉菌の抑制、外来病原菌排除を担っています。
私たちは、腸に棲む微生物に依存して、複雑な生命活動を営んでいて、9割が細菌であり10%しか人間の構成する部分がありません。腸内フローラは、免疫系の成熟に必要で、自己免疫疾患やアレルギーを抑える働きもあります。またストレス反応へも影響します。
腸内フローラには肥満の改善効果もあり、一人は痩せて、他の一人は肥満の双子からそれぞれ腸内細菌を集め肥満マウスに痩せた人の腸内細菌を移植すると体重が減りました。痩せたマウスに痩せた人の腸内細菌を移植しても痩せたままでした。ニワトリの実験では、アデノウィルス36呼吸器感染症のウィルスをニワトリに接種すると体重増加します。その実験結果より肥満は感染症の一種であると言えます。またアッカーマンシア・ムニフィラ腸内細菌は痩せた人に多く、BMI高値の人ほど少ないことがわかっています。アッカーマンシア細菌の存続には食物繊維が必要です。
肥満には食物繊維摂取が少ないのが原因ですので、野菜・果物からのオリゴ糖や食物繊維を腸内フローラが分解し短鎖脂肪酸ができ、悪玉菌を抑制したりバリア効果を高めて、大腸の細胞のエネルギーになったり、脂肪細胞に働いて太らないようになります。
食物繊維を多いに摂って病気の元である《肥満》を減らし元気に過ごしましょう。

 

柳川 忠二 先生

元 東邦大学薬学部教授

先生は、お正月に行かれた先の初日の出と桜の花の写真のスライドを本物だと思いますか?偽物と思いますか?との問いかけから静かにお話をされました。
ある日、○老眼、近視は何歳でも良くなる。○50℃味噌汁で15㎏8㎏やせた。○顔も見で高血圧、糖尿病、ひざ痛、腰痛、首のシワも消えた、というタイトルの雑誌を手にした先生は、どこまでが本当なのか、購入しました。目が良くなるという付録の針孔の眼鏡をかけてテレビを見たところよく見えたそうですが、緑内障の奥様には全く効果はなく、その眼鏡で老眼、近眼が治るわけではない。本当に効くのかウソなのか・・データのある物を選ぶ判断力が必要になります。
健康食品は、期待して飲む人、嘘だろう!と飲む人、何を飲んでも治らないから飲む人など千差万別であるが、随伴性の判断が大切です。昔から広く一般にある健康素材が良く効くと言われているから、知り合いからよく効く!と言われたから飲むのではなく、何に効いたのか、どのように効いたのか!その機能性素材を使う・使わない時の効果の検証がされているのかが非常に大事です。クリエイトの商品はその部分で先生方の研究データがあり、会員皆様の改善データもあるので、とても安心して飲める商品であることを力強く語られました。
機能性素材を正しく使用するためには、使用する目的の確認と、予防的には反応は見えにくいので、必ずデータを見てから判断し、生活改善(歩く・運動・食生活など)をしながら機能性素材を合わせることが大切です。それにより「健康」に過ごせると確信しています。

 

野村 喜重郎 先生

野村消化器内科 理事長

昨今の要支援・要介護になった原因は、運動器の障害・脳血管障害・肺炎・乳がんなどが増えています。不健康になったとき、どうしたらよいのか?機能性素材を取り入れる事です。先生ご自身も運動器障害予防にスーパーシャーク・脳血管障害予防にモナコリン・認知症予防にバイオソフト・免疫力UPにレンチマックスを愛用されて、実年齢7掛けを保たれているようです。 
先生は昭和58年肝炎の薬が無かった頃LEMのB型肝炎への臨床研究をされ、「救世主としてLEMが現れた」と当時を振り返り満面の笑みで、次々と様々なデータのご説明をされました。
LEMには免疫賦活作用・抗腫瘍作用・抗ウィルス作用・肝機能障害修復作用・抗アレルギー作用・脂質代謝改善作用・糖尿病予防作用・抗がん剤副毒性軽減作用が認められています。各分野の学会に発表され、さらに代替医療学会にも発表されています。
LEMには、高い免疫細胞の活性化効果があり、感染症になりにくい抵抗力を付ける効果、癌の転移や発生を抑制する効果、免疫力を整えアレルギー疾患、自己免疫疾患などの難病など、薬では改善しにくい病気に対しても、改善効果が発揮できる可能性があることが、確認出来ました。また国内62件、国外29件の特許も取得しています。
「病は気から」というように、深刻な顔をしていると健康な人も病気になってしまいます。副交感神経を優位に働かせ、免疫を活性化するのが「笑い」(2525)です。食事・運動・規則正しい生活を心がけ、機能性食品を摂り入れ、多いに笑い健康長寿を延ばしましょう。
『笑う門には福来る』と終始笑顔で締めくくられました。

機能性食品を摂取するには、きちんとしたデータがあるかを見極めることが大切であり、食事・運動など生活リズムを整え、摂取することが大事なことだと各先生共通のお話でした。
クリエイトの商品は、臨床データもあり、各先生方の講演会などで、個人相談もしていただける安心・信用のある商品であることに自信を持ち商品普及に益々力を注ぎたいと思いました。

 

(文:芳賀 陽子)




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