2017年

11月

15日

講演レポート 「スピルリナとアスタキサンチンの機能性」

毎年恒例の夏季特別講演が8月24日群馬県前橋市でおこなわれました。本年は「スピルリナとアスタキサンチンの機能性」と題して、スピルリナの栄養成分と機能性成分について、またアスタキサンチンの強力な抗酸化作用などについて解説されました。特にスピルリナ特徴の「高たんぱく質」では、たんぱく質不足でシニアにおこりやすいサルコペニア、フレイルティや、糖尿病などの説明がありました。

健美の極み『スピルリナ』! ユーグレナ、クロレラと比較しました!

スピルリナは、栄養・機能性成分が70種。栄養バランスが良く、消化吸収率95%(クロレラ65%/ユーグレナ公表無し)、アルカリ性食品など優位性が示された。

スピルリナは、高たんぱく質(2.5グラム/4グラム中、アミノ酸価 86)

たんぱく質は筋肉や臓器など体の構成成分であるとともに、酵素やホルモン、免疫物質としてさまざまな機能を担っています。高齢者は加齢にともない肉体的活動が低下するため食欲も低下します。また、歯の欠損なども加わって適切な食事がしにくくなり、たんぱく質をはじめ各種栄養素の不足がおきやすくなります。

NPO法人機能性素材研究会 林修先生
NPO法人機能性素材研究会 林修先生

シニアのたんぱく質不足

たんぱく質不足での加齢に伴う筋力および筋肉量の減少(サルコペニア)からの転倒、また低栄養化による衰弱(フレイルティ)は、要介護状態となる一因となっている。このような活動減少に伴う食欲低下は負のスパイラルとなります。

タンパク質不足は糖尿病を招く

私たちの体を回るブドウ糖は、筋肉細胞と脂肪細胞に取り込まれます。タンパク質不足で細くなった筋肉細胞ではブドウ糖がうまく取り込まれず、高血糖・糖尿病を招きます。インスリンの作用によって糖を取り込む最大の組織は骨格筋(全体の75%ほどを占める)で、健常者では肝臓を通過して全身で利用する糖の約7割を骨格筋が取り込みます。ところが、糖尿病患者では骨格筋での糖の取り込みが健常者の約半分と言われています。

アスタキサンチン(Ax)の最大の特徴は、強力な活性酸素消去効果

とくに一重項酸素消去効果はビタミンE(α-トコフェロール)の1000倍、βカロテンの約100倍ともいわれ、脂溶性のアスタキサンチンには、強い脂質過酸化抑制活性があります。


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