講演レポート 「化粧品に求められる機能性と、コンドロイチン・コラーゲンについて」

台風11号が去り、強い陽射しと蒸し暑さの復活した7月19日(日)、群馬県高崎市のニューサンピア高崎に、宮城大学食産業学部フードビジネス学科教授の西川正純先生をお招きして、講演会が行われました。
「化粧品に求められる機能性と、コンドロイチン・コラーゲンについて」と題しての講演です。その一部を報告させて頂きます。

猛暑日

先生のお住まいの仙台市は、出る時の最高気温予想が34度でしたが、高崎市は降りた時点ですでに34度でした。暑い日になりますね。

宮城大学教授 西川正純 先生
宮城大学教授 西川正純 先生

化粧品に求められる機能性 その1:保湿(エモリエント)

瑞々しい皮膚を保つ保湿(エモリエント効果)です。スクワレンやトリグリセリドを主成分とする皮脂膜が皮膚の保湿を守ります。女性は50歳を過ぎると大幅に減少することが分かっていますので、エモリント成分を含む化粧品の使用が必要となってきます。

化粧品に求められる機能性 その2:美白

美白効果です。メラニンの生成過程が示され、その過程で重要な働きをしているチロシナーゼの阻害活性が、美白の大きなターゲットとなると話されました。

化粧品に求められる機能性 その3:抗老化

老化防止(アンチエイジング)です。真皮層の70%を占めるコラーゲンやヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸は加齢と共に減少します。適切な補給が必要となります。

コーヒーブレイク

群馬県での開催ということで、本日も関連情報を披露して下さいました。
ユニクロの人口あたりの店舗数が、日本一であることと、グレープフルーツの消費量が金額でも数量でも日本一であることが示されました。

強すぎには注意を

2006年、南極でのオゾン層の大規模な破壊が報告され、紫外線から皮膚を守ることが大切になりました。日焼け止めクリームの成分は、日常生活においてはSPF10、PA+くらいで充分です。SPF50、PA+++というCMが流れていますが、皮膚への悪影響が懸念されます。
また、日焼け止めクリームは守ろうとする皮膚に、行き渡らないと効果が出にくいので、多めにムラ無く塗ることが肝要です。



先生の話された3つの機能性成分を含む化粧品を選び、同時に紫外線から皮膚を守ることの大切さを分かりやすく学ばせて頂きました。

 

(文: 滝川 彰)

講演後の質疑応答では、来場者から寄せられた質問に熱心に答えられていました
講演後の質疑応答では、来場者から寄せられた質問に熱心に答えられていました