設立8周年 特別講演会が開催されました

早くも強い日差しが照りつける6月1日(月)、NPO法人機能性素材研究会の設立8周年を記念して、群馬県高崎市のニューサンピアに、野田食菌工業株式会社より、研究部部長の立野良治氏を講師としてお迎えして、講演会を開催致しました。
本年の3月に神戸で開かれた「日本薬学会第135回」において発表された「シイタケ菌糸体(LEM)の抗アレルギー効果」について、わかり易く講演して頂きました。その内容の一部を報告させて頂きます。

アレルギーはT細胞バランスの偏りから -疾患とその対応-

Th2がアレルギーを引き起こすか否かの鍵を握っています。現代人の腹中には寄生虫がいなくなり、その結果、過剰反応として多くのアレルギ-が多く見られています。また、バランサーとしてTregの働きが重要になります。
多くのアレルギー疾患には、ステロイド剤と抗ヒスタミン剤が使われています。
これらは対症療法であり、起こっている症状を緩和するだけであり、アレルギーそのものに働きかけているわけではありません。
LEMはアレルギーの原因となるヒスタミンを出させなくする働きが確認されています。すなわち、LEMを摂取していると、ヒスタミンが出にくくなり根源からのアレルギー対策となります。

野田食菌工業株式会社 立野良治 氏
野田食菌工業株式会社 立野良治 氏

喘息とアトピー性皮膚炎

喘息の発作は、息を吸い難いのではなくて、吐き難くなる状態です。また、夜は副交感神経が優位となり、気管支が細くなるため発作が起こり易くなります。
そして、発作と一時的回復を繰り返していると、間質性肺炎と同じでリモデリング(気道が硬くなる)を起こします。
アトピー性皮膚炎を発症しますと、増加するヒスタミンを抑えるための反応で、好酸球が多くなります。好酸球が増えすぎると皮膚や内臓表面がパサパサポロポロになってしまいます。また、アトピーは色々な病気になり易いので、早期の適切な対応が肝要です。

アナフィラキシーショック

瞬時に血管が全て開いてしまう状態となります。手足が2倍位に膨らむこともある、恐ろしいショック状態です。防ぐためには、子供にはあまり早くから、たんぱく質を与えない方が良いという説があります。また、一つの物を大量に摂取せず、少量多品種の摂取がこのアレルギー対策となるようです。

アレルギーの治療(まとめとして)

LEMの脱顆粒抑制効果についてのデータから、LEMにはヒスタミンを約半分に減少させる効果があることが証明されました。
アレルギー関連疾患には、Th1とTh2のバランスを正常に戻す働きのある漢方薬とLEMの併用が最も有効であると考えられます。


アレルギー関連の疾病は非常に難しいと感じましたが、LEMを中心に据えての対応が一番安心安全と、良く理解できる講演でした。


(文: 滝川 彰)


【参考】