特別レポート 2015新年特別講演 『健康寿命を延ばす 機能性素材の役割について』

去る1月11日(日)、成人式の着付けで艶やかな娘さん方で賑わう、群馬県高崎市のニューサンピアにおいて、NPO法人 機能性素材研究会より5名の先生方をお招きして、恒例の新年特別講演が開催されました。
本年は「健康寿命を延ばす 機能性素材の役割について」と題して、各先生の専門分野からの講演を行って頂きました。その内容を要約してご報告致します。

 

萩原 優 先生

NPO法人 機能性素材研究会 理事長 イーハトーヴクリニック医院長

お仕事の都合で不参加となったため、ビデオメッセージによるご挨拶となりました。
健康寿命を延ばすためには、体が老化してくる症状(シワ、シミなど)に対して戦わずに、それを受け入れて、あるがままに生きることから始めましょう。自立した生活を過ごすためには、機能性素材を上手に取り入れていくことが大切であるとのことでした。

 

柳川 忠二 先生

東邦大学薬学部教授

健康寿命を延ばすための豆知識と題して、設問形式で講演が進められました。
ランニングは夕方が身体に良いこと、果物は朝食時の摂取が良いこと、夜にイチゴを食するのは2個が限度とのこと、マーガリンはヨーロッパでは以前から、アメリカでも2013年から規制されていること等を教えて頂きました。
最後に私の財はこれですと、「バイオソフト」をポケットから出されて、大きな拍手と共に講演は終了となりました。

柳川 忠二 先生

 

根津 良幸 先生

ふれあい町田ホスピタル薬剤科 薬剤師

ご自分の一卵性双生児の妹さんのお話が印象的でした。
ほとんど同じ遺伝子を保有する2人なのに、1人はガンを発症し、一人は何の問題も無く健康に暮らしています。どうしてだろうかと考えていた先生は、これに違いないと思い当たったとのことです。
それは食生活の大きな違いです。ガンになった妹さんは海外生活が長く、食事が肉や乳製品を中心としたものだったようです。ずっと日本にいた妹さんは、従来の和食を中心とした食生活だったとのことです。多くの方が言われている事ですが、改めて和食の優秀性を強く認識されたと、結ばれました。

根津 良幸 先生

 

西川 正純 先生

宮城大学教授

まずデータを示されて、静岡、群馬、茨城等、機能性素材研究会の会員さんの多いところは、健康寿命が長いですね、と会員さんの心をぎゅっと掴んでのスタートでした。

健康寿命には必須の目と耳の健康から、ご専門のコンドロイチンは目だけでなく、難聴の薬としても使われていて、耳鳴りにも効果が確認されていると教えて頂きました。

西川 正純 先生

 

林 修 先生

女子栄養大学教授

健康寿命を左右する大きな要素は、「腸管の健康維持に尽きる」と教えて頂きました。動物の進化は腸から始まります。まず腸管が出来てから、脳、神経が発達します。 
口から入る多くの物質の中から、善玉、悪玉を選り分けてくれる腸器官を労わることこそが、健康寿命を延ばす秘訣であるとのことです。
そして、それを補助する機能性素材は「スピルリナ」であると紹介されました。含有されるフィコシアニンが腸管免疫を強化するとスライドで説明されました。

林 修 先生

 

野村 喜重郎 先生

野村消化器内科 理事長

林先生の講演から、ご自分もすでに30年前に、腸管免疫の重要性を訴えた本を出版していることから講演が始まりました。先生のお話はいつも率直で具体的です。今回は私の患者に勧める機能性食品ということで、5位までを示して頂きました。
1位レンチマックス(LEM配合)、2位バイオソフト、3位スーパーシャーク、  4位モナコリンAST,5位スピルミンとのことです。いつも会員さんの大きな支えとなるお話に感謝です。ありがとうございました。

野村 喜重郎 先生

本年も、先生方の専門分野からの有意義なお話を伺うことから、一年がスタートしました。多くの皆様の健康寿命が延びて、健やかな生活を送られることを、お祈り申し上げます。


(文:滝川 彰)